第14回日中韓三カ国環境大臣会合(TEMM14)が2012年5月4日(金)に中国北京にて開催されました。
同会合には、中国の周生賢(しゅう・せいけん)環境保護部長、日本の細野豪志環境大臣韓国の劉栄淑(ユ・ヨンスク)環境部長官が出席しました。会合では、三カ国の国内環境政策の進捗状況の紹介を行うとともに、地域・国際的な環境問題への取り組みについて議論を行い、第14回日中韓三カ国環境大臣会合共同コミュニケを採択しました。
三大臣は、TEMM13後の、各国の環境政策の最近の進展に関する見解を共有しました。三大臣は、経済と社会発展への環境保護の統合の重要性を強調する、中国による「2011年の環境分野の取り組み、2012年の主な課題」、日本による「最近の国内環境政策について」、韓国による「グリーン成長政策の成果の社会全体への還元:2012年の主要環境政策」に関する報告を歓迎しました。
三大臣は、電気電子機器廃棄物(E-waste)の不法越境移動、遺伝資源へのアクセスと利益分配(ABS)を含む生物多様性、グリーン経済、グリーン成長、低酸素成長、災害対策への協力、越境大気汚染、黄砂等の地球規模及び地域の環境問題について意見交換を行いました。三大臣は、地球規模及び地域の環境課題に対処するために三ヵ国協力が不可欠であることに同意し、TEMMが北東アジアにおける環境協力の推進に重要な役割を担うことを認識しました。
三大臣は、周生賢部長が提唱する三ヵ国間の環境協力に関する「同じ舟に乗り、利益を有し、共同で環境を保全する」という理念を称賛しました。また、三大臣は、TEMM14において、各環境レベルの担当当局が「日中韓環境ラベル間における複合機共通基準に関する合意書」、「日中韓環境ラベル間におけるMRAベース認証手順に関する合意書」及び「日中韓の相互認証の運用に係わる規則」に署名したことを歓迎しました。