三国協力の象徴、朱鷺(トキ)

TCSのマスコット、トキを紹介します!  トキは、日本、中国、韓国の協力を象徴する鳥です。トキは、日中韓三か国にのみ生息していましたが、1970年代に絶滅の危機に瀕しました。1981年に中国で7羽の野生のトキが発見されて以来、日中韓3か国は協力を強化し絶滅防止に取り組んできました。三か国の協力により、トキの生存数は、日本、中国、韓国でそれぞれ数百倍から数千倍まで増加しています。
 トキの保護は三か国にとって重要な課題であり、またトキは三国間協力を促進するモメンタムを維持する友情の象徴です。三か国は、トキの保護増殖に向けた努力を継続するとともに、環境保護、観光、文化、自治体交流など、さまざまな分野で実質的な協力をさらに推進していきます。

TCS はトキ国際フォーラムを継続的に主催してきました。  2018年は「朱鷺との絆、共に創る未来」をテーマに、日中韓三か国の政府は洋県(ヤンシェン)宣言を採択し、今後、特に農業、環境、観光の分野でトキ関連の協力増進をしていくことに合意しました。一年後、1999年の三国協力開始20周年を契機に、「新たな旅立ち・新たな高みへ:トキを通じた持続的な日中韓三国協力に向けて」をメインテーマにフォーラムが開催されました。

トキ保護の歴史

 1930 年代以前、トキは極東ロシア、朝鮮半島、日本、中国に広く生息していました。しかし、20世紀半ば以降、工業化や都市化に伴う自然災害により、トキの数は徐々に減少していきました。

 トキの絶滅はもうほぼ避けられないと思われていたとき、中国の陝西省で7羽のトキが奇跡的に発見されました。それ以来、中国と日本の間でトキの絶滅防止と生殖プロジェクトが開始されました。三国政府は、トキを復活させ、中国から日本、韓国へと生息地を広めるための協力を通じて、最近では、トキの生存数を中国で7,000羽、日本で570羽、韓国で460羽以上に増やすことに成功しました。

 現在、トキは三国にのみ生息しており、日中韓の友好の象徴であるとともに、環境保護、観光、文化、自治体交流など、さまざまな分野で三国協力を促進する象徴でもあります。

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